Journalism×Design アーティクルデザインプロジェクトがスタート

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Biz /Zine  をプロデュース・運営されている翔泳社の栗原さんにご協力いただき、「記事」をデザインするアーティクル デザイン プロジェクトをはじめました。本日は栗原さんより編集の仕事や、WEBメディアのプロデュースについてお話しいただいた後に、学生たちと新しい記事デザインについてブレストしました。

編集の仕事について説明する栗原さん
編集の仕事について説明する栗原さん

 

ジャーナリズム×デザイン
アーティクル デザイン プロジェクトについて

以前は、WEBメディアの記事は「お金にならない」「質より量」「キュレーションで十分」と言われることもありました。しかし、近年では記事の質が求められ、書籍や雑誌のように時間をかけてデザインされることが増えてきました。イマーシブコンテンツや、インフォグラフィックスなどの記事デザインです。

Snow Fall / New York Times

 例えば、2012年に公開された New York TimesのSnowfallや、 朝日新聞の伊吹島、データビジュアライゼーションなどを用いた NHK 「見えない空き家」。このような記事のデザインはマスメディアを中心としたジャーナリズムの領域を中心に広まりつつありますが、オウンドメディアやコンテンツマーケティングの普及によって、ジャーナリズム以外の領域でも普及していくと考えられます。

 さて、このようなデザインはどのようなプロセスで制作されるべきでしょうか。わたしはデザイナーとライターが密接にタッグを組む必要があると考えています。きっかけは、経済メディアのNewsPicksさんにてインターンしている2名の学生が、UberとLINE タクシーの記事の風刺画風アイキャッチデザインをしたことでした。(NPのインフォグラフィックエディターの櫻田様にこの場を借りて御礼申し上げます)

【Vol.11】Uberを迎え撃つLINEと日本交通、「国産アプリ」の勝算 / NewsPicks デザイン:荒新桃子  https://newspicks.com/news/878623/ より
【Vol.11】Uberを迎え撃つLINEと日本交通、「国産アプリ」の勝算 / NewsPicks デザイン:荒新桃子
https://newspicks.com/news/878623/ より
【Vol.11】Uberを迎え撃つLINEと日本交通、「国産アプリ」の勝算 / NewsPicks デザイン:永井結子  https://newspicks.com/news/878623/
【Vol.11】Uberを迎え撃つLINEと日本交通、「国産アプリ」の勝算 / NewsPicks デザイン:永井結子
https://newspicks.com/news/878623/

 

プロジェクトの流れ

このプロジェクトでは、グラフィックデザイン実習という実習系授業の課題の一つとして、学生たちがデザインします。プロジェクトの全体の流れは、以下のとおりです。

  1. すでに公開されている記事から学生が一つの記事を選ぶ
  2.  記事の内容を理解しライターと相談して新しいアイキャッチをデザインする
  3. アイキャッチだけではなくページ全体のデザインをする
  4. HTMLとCSSでコーディングする (4の部分はどこまでやっていくかは様子見)

 さいごに

私の所属しているデザイン学課程にはイラストレーションを得意とする学生が多く、寝る間を惜しんでお絵描きをしています。しかし、イラストレーターは狭き門。書籍などでイラストレーションが描ける人はほんの一握りの人たち。「それは趣味」と言って諦めてしまうことも多い。ウェブマガジンなどの新しいメディアは、「描くこと」「図解すること」「可視化すること」「表現すること」の新しいフィールドになるのではないかと思っています。

このプロジェクトに興味のあるメディアの方がいらっしゃれば、是非ご連絡を!