グラフィックレコーディングとは、ひとことで言うとビジュアル議事録。ただ、議事録といっても単に“報告事項”や”決定事項”だけでなく、議論の流れやアイディアの創出プロセスそのものを視覚化するものです。
内閣官房行政改革推進本部事務局が開催している、国・行政のあり方に関する懇談会、そこでグラフィックレコーディングを試したい。そのようなお話がありました。
とはいえ、1人の人がグラフィックレコーディングするのではなく、複数人でレコーディングできないか、さらには会議に参加する人全員がかきこめるようにできないか。と思って色々と調べていたところ、Metamojiさんが開発されているShare Anytimeというアプリケーションが、それに向いていることがわかりました。ちなみにMetamojiさんは一太郎やATOKなどで有名なJUSTSYSTEMの会長の方がスタートさせたベンチャー企業です。
このソフトは複数人でリアルタイムにドキュメントをライティングできるソフトです。このようなソフトはいくつかあるのですが、その完成度が圧倒的に高いのが特徴です。
そこで、早稲田大学の大学院のジャーナリズムコースで報道やネットメディアを研究している学生と、東海大でデザインを学んでいる学生をコラボレーションさせ、前者は「言葉化」し後者が「図化」できないかと考え、急遽チームを編成しました。(またコラボですか!と言われそうですが)さらに、Share Anytimeを開発されているMetamojiさんも本プロジェクトにご協力いただけることになり、まずは勉強会を開催することになりました。
そこからベストプラクティスを探していきます。
皆でディスカッションした結果
・会議のリアルタイムテキスト要約(ジャーナリズム)
・キーワード抽出&レイアウト(ジャーナリズム&デザイン)
・カラー&デザイン調整(デザイン)
・イラストレーション&ピクトグラム(デザイン)
という役割分担が最適なのではないかというアイディアが出てきました。
具体的にはこんな感じです。
さらに、席の配置からピクトグラムの要素抽出や制作、具体的なツールの設定方法なども検討しました。
参加してくれた研究メンバーは以下の通り。
早稲田大学 加川直央さん、宮本裕人さん、角野雅美さん、
東海大学 川崎敬仁さん、小澤拓弥さん、小山拓哉さん、永井結子さん、
まだまだ練習が必要ですが、これは面白い取り組みになりそうです。