当事者デザインを英語にすると

デザイン学会の発表概要を作っている時に、疑問に思ったことがあった。それは、当事者デザインを英語でどう表現すれば良いということだ。

上平先生はBy Themselvesというキーワードを、Liz sandersはBy peopleというキーワードを使用されていた。ただ当事者デザインという言葉そのものの英語訳が見当たらず、ネイティブの方で翻訳やライターをやりつつも現在は研究者の方に聞いてみることにした。

その方は、「うーん、、DIYかな」と答えた。DIY! お父さんが家のデッキを作るような日曜大工のイメージや、100円ショップの商品で快適生活を都市サバイバルなイメージがあったので、少々違和感があった。DIYをwikiで引いてみると以下のような記述があった。

英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で、「自身でやる」の意。(中略)お金を払ってひと(業者)にやらせるのではなく、自身で(つまり自分の身体を使って)何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことである。DIYは、「自分でできることは自分でやろう」という理念のもとに行う諸活動である。”[https://ja.wikipedia.org/wiki/DIY]

DIYではなく、Do It Yourselfというフレーズで読めば、確かにピッタリなのがわかる。さらにDIYの歴史を辿ると面白い文章があった。

“第二次大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう」を合い言葉に、町の再建に取り組んだのが始まり”[デジタル大辞泉]

DIYには、自分たちの生活を人に頼らずに作っていこうという社会的スローガンであったのである。

「自分でやる」と「自分たち」でやる

しかし、一点気になったのがYourselfという言葉。当事者デザインを考えると、決して1人で解決するのではなく、たとえ個人の想像でも組織の創造であっても、コミュニティー内で触発し合い、支え合い、相互に利用し合う傾向がある。つまり「自分」ではなく、「自分たち」の方が合う。そこで、もしやDo it Ourselvesがある?と思って調べてみると、やはり見つかった。

Tim o’reillyがオープンガバメントの文脈で用いている。Timは赤字の国家財政に頼らず、自分たちの街や暮らしに必要なものは自分たちで作ろうと訴えています。
プレゼンテーションではo’reillyは www.meetup.comの共同ファウンダーのScott Heifermanに提案された言葉であると述べています。

さらにTim o’reillyを引用する形で、庄司昌彦さんが電子行政の文脈でDo it Ourselvesを語られていた

そう考えるとDIO Design とも考えられるし、同じDIOではあるけども、頭文字をDoからDesignに変えて、Design it Ourselvesという言葉があっては良いのではないかと考えた。先のネイティブの研究者の方に説明したら「おおお!いいんじゃない?」との返事をいただいた。

果たして、良いのか悪いのか。。

 

Design it Ourselves

(私は気に入っているのですが、、みなさん、どう思いますか?)