2023年度の卒研指導と平塚市美術館の卒業研究展

今年度も卒業研究の審査会が終わりました。学生の制作・研究は様々な方に支えられています。ありがとうございました。担当学生の卒研は以下のとおりです。 求められずにはじめる造形活動—関内地域におけるデザインギバーの実践録— お店に入って頼まれてもいないのに絵を描き店主にギブすると?商品と引き換えに対価を支 […]

2022年度卒研審査会と平塚市美術館の卒業研究展

今年の卒研審査会が終了しました…! 今年は15人の学生の指導担当と学年全体のとりまとめでした。(本当に大変だった..)発表したみなさんおつかれさまでした!そして、審査された先生方、学生の教育・研究に協力してくださった方に心から感謝申し上げます。作品は平塚市美術館にて展示されます。2023年1/18〜 […]

厚生労働省ロゴタイプの制作

2021年3月に厚生労働省のロゴタイプのリデザインをしました(シンボルマークを除きます)。新しいロゴタイプをどうぞよろしくお願いします。 ロゴタイプの説明資料 この制作過程に関する詳細は2021年6月25日〜28日までに開催されるデザイン学会にて「デザイン制作における根拠の形成過程 厚生労働省のロゴ […]

2020年度 卒業研究審査会を終えて

12月25日、2020年度の卒研審査会が終了した。 それにしても今年の4年生はコロナ禍で大変苦労した。本来は車座になってテーマについてディスカッションするはずの4月〜9月はオンラインで集まることに。僕らは生活リズムを維持させるためにラジオ体操したり、ゲストを招いてトークセッションをして刺激を得ようと […]

大学オンライン化日記 7月編

7月31日(金) 今日は10時間連続授業DAY。最近は週に2日〜3日程度大学で配信している。遠隔授業も残るところあと2回となった。秋学期から実習授業はオンキャンパスになる。「フル遠隔実習は最初で最後だから楽しもう」僕はそう繰り返し、学生と自分を鼓舞する。 1、2ヶ月で終わるつもりだった「遠隔授業日記 […]

デザインの実践がもたらす全体性の察知

この原稿はVivivit社主催で行われたイベント「BIBLIO.vol2 クリエイティブ教育プレゼン」で講演させていただいた「デザインの実践がもたらす全体性の察知」の内容を一部修正したものです。 創造力と想像力 松岡 由幸さん(慶應義塾大学)が、Designシンポジウム2019 *1 でこのような話 […]

Design Reflection Workshop and Talk session「感想以上研究未満」

image:清水さん瀧さんらと研究会の時に描いたスケッチ 2019年3月29日 デザインを振り返り、見直すことで実践の知を生み出すリフレクションにフォーカスを当てた、ワークショップとトークセッションを東海大で開催します。本イベントは東海大学教養学部芸術学科で夏季集中講義として開講している「プレゼンテ […]

デザインの実践の語り方 2019年春季デザイン学会

2019年春のデザイン学会で私が印象的だったのは、社会の中で実践されるデザイン(Designing)の語り方が、これまで以上に多く議論されていたことだった。 口頭発表のテーマセッションでは、情報デザイン研究部会の「現場の知識・経験に基づくデザイン」があった他、原田泰さんらによる「語らうデザイン~社会 […]

「デザイン経営」「デザイン思考」その源流にある「働き方」へのまなざし

デザイン経営宣言をきっかけに、「デザインとはにか」「デザインは経営に何をもたらすのか」が再び熱く議論されている。これからデザインはどう再解釈され、社会に実装されていくのだろう。 さて、このデザイン思考やデザイン経営という言葉は、コンサルタントやデザイナーから経営者に向けて語られることで社会に普及して […]

デザインの研究を考えるその2 /「創る」を「語る」ことの難しさ

デザインの研究を考えるその1 /「創る」ことと「語る」ことを往復する探究的なデザイン の続き 「あなたの作品の意図をXX字で説明してください」創る人を最も悩ますのがこの指示だ。頭の中にはキーワードらしきものが浮かんでいる。キーボードを叩いて、なんとかそれを文字にする。しかし文章にはならない。行き場の […]

デザインの研究を考えるその1 /「創る」ことと「語る」ことを往復する探究的なデザイン

デザインの研究の難しさの1つは、自分がおこなったデザインによって、どのように人々や社会の関係性が変わったのか、その全体を記述することだろう。 このような問題について、函館未来大の原田泰さんや横溝賢さんらが中心になりデザイン学会で議論を深めている。 例えば、こんな研究会を開催している。「デザイン研究の […]

ポートフォリオ作りから見つける、自分の創造のクセ、流儀、哲学、やりたいこと、やりたくないこと

デザイン系の学生はポートフォリオと呼ばれる自分の活動や作品をまとめた作品集を作って、それを見せながら就職活動をすることが多い。僕はこのポートフォリオの作り方を学び発表する夏季集中授業「プレゼンテーション・ポートフォリオ」を担当している。 もう5年くらい担当しているのだけど、徐々にこの授業の捉え方や授 […]

デザイン学会2018の発表とその振り返り

[Eye-cath Image : 植田育代 2018] 日本デザイン学会が大阪で開催された。ちょっと遅くなってしまったけど、共著の方の発表があるのでそれらを中心に振り返ってみようと思う。 まず、今年卒業した植田育代さんが卒業研究をまとめ直してポスター発表した。タイトルは「等角投影図を用いた理工系の […]

デザイン系の卒業研究の進め方 2018

東海大学教養学部芸術学科 デザイン学課程の卒業研究指導のために作った資料を公開しています。なお、あくまで富田ゼミの学生を対象としたものなので、芸術やデザインの学生全員がこのように研究すべき、と思っていません。また、指導の方法もまだまだ模索中です。デザイナーや研究者の方、改善点があればコメントをいただ […]

公務員及び研究者の資料の視覚化における当事者デザイン支援について

 公務員や研究者の資料の視覚化に関する一連の取り組みを振り返り考察したいと考え、第64回 日本デザイン学会で発表をしました。発表したテーマセッションは「当事者デザイン」です。このテーマセッションは今年初めて設定されたにも関わらず、たくさんの方が発表されており、デザイン研究者の関心の高さが伺えまます。 […]

Science of design & me / デザインの理念と形成:デザイン学の50年展

2016年11月19日(土) から12月25日(日)まで、東京ミッドタウン・デザインハブにて、 第62回企画展「デザインの理念と形成:デザイン学の50年」が開催されています。武蔵野美術大学基礎デザイン学科の教員および卒業生50名が中心となって展示しています。 わたくしは、36期生として、今までのデザ […]

政策の視覚化ワークショップを開催しました

内閣官房 日本経済再生事務局と富田ゼミナールの学生が共同してワークショップを開催しました。このワークショップは昨年から継続している政策の視覚化プロジェクトの一環で実施しました。 行政の現場では、政策のコミュニケーションを目的としたポンチ絵などと呼ばれる1枚のスライド資料や図が制作されることがあります […]

ノンデザイナー向けデザインスクール WE DESIGN SCHOOL

5月26日、武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ(東京ミッドタウン)にて、ノンデザイナー向けデザインスクール WE DESIGN SCHOOL の公開ワークショップおよび学校説明会があります。学校説明会では、東洋美術学校の中村将大先生とのトークセッションがあります。 ※満員になりました。ありがとうござ […]

東海大学でフューチャーセッションを開催しました

地域連携を推進する部署である「トコラボ」が主催で、東海大学で初の?フューチャーセッション(FS)が開催され、学生たちとプログラム設計とファシリテーションをしました。FSとは、複雑な問題を解決するために、企業・行政・NPOなどのセクターの壁、組織内の部署の壁などを超えた対話により、協調アクションを生み […]

オリンピックのデザインに必要なデザインのプロセス

もうすでに食傷気味かもしれませんが…オリンピックのデザインの話。未来のための議題を少し書き残しておきたい。 結果的に、競技場もユニフォームもエンブレムも批判まみれになってしまった。 ただ、パクリや予算、あるいはデザイナー個人のエピソーデッィクな問題は「投下された燃料の一つ」であって、 こ […]