デザイン学会で学生が発表しました(学会賞受賞)


6月に行われた日本デザイン学会の第71回春季研究発表大会で富田研卒業生で西川 拓輝さん(現、ソフトディバイス)が卒業研究をアップデートさせてポスター発表し、グッドプレゼンテーション賞を受賞しました。

タイトルは

動きを用いた読字方法のプロトタイプ「動読」
リサーチ・スルー・デザインによる「読めなさ」の探索
日本デザイン学会 研究発表大会概要集 J-stage

この研究は筆者自身の「文字の読めなさ」を解決するために様々な大量の文字の動きのパターンを制作し、文字の動きを通じて文章を読む方法を模索したものです。つまり、新しい試作を作ることで理解し解決への糸口を見出そうとする、リサーチスルーデザインでした。

卒業して新卒で仕事をして数年経ち「卒業研究をもう一度深めたい」と私に相談してくれました。共著で発表できたことはとても嬉しい。

こちらは去年卒業した渡辺安梨沙さんの研究

求められずにはじめる造形活動
関内地域におけるデザインギバーの実践録
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssd/71/0/71_454/_pdf/-char/ja


この研究活動は関内地域のまちづくりに関わっていた渡辺さんが、関内の飲食店にイラストをプレゼントすることを続けることで、飲食店と自分の関係や自分自分自身がどのように変容するかを述べたもの。

非依頼から始まるデザイン活動は、以降の卒業研究や私の課題決定にも大きな影響を与えたと思う。