CORNERというアートスクールで、「議事録のデザイン」という授業をすることになりました。
10月4日と10月11日で目黒のHub Tokyoで開催されます。(両日ともに席は完売しました)
プログラムは図解系とRTD系をミックスさせたものを想定しています。
1日目は図解系が基本テーマなのですが、図解をデザイン思考におけるプロトタイプのファーストステップとして位置付けてお話しする予定です。つまり、反復的試作をするための一番最初のプロトタイプはアイディアスケッチなのです。
また、このような視覚的な議事録を、「創造共有型議事録」と名付けてみました。従来の議事録を「言った言わない問題」を回避するための「問題回避型議事録」だとすると、これからは、オープンイノベーションやダイバーシティー&インクルージョン、コミュニティー型開発、ボトムアップ型アプローチなどの組織マネジメントの変化に伴い、創造性を高めアイディアを共有するための議事録「創造共有型議事録」が主流になっていくのではないかと思っています。
講義では先日、本を出版され、biotopeをスタートされた佐宗邦威さんからのビデオメッセージもお送りします。佐宗さんはいわゆるマーケーターがファーストキャリアですが、イリノイ工科大学でデザイン思考を学ばれ、現在は魅力的なデザインコンサルをされています。(佐宗さんの考えに共鳴して、現在biotopeの外部パートナーとしてコンサルアプローチの視覚化などのお手伝いをしています)
Day1. Photo Report
1日目のCORNER とても良い感じで終わってホッ。受講者さんが本当に熱心で驚きました。新規事業部や人材、研究開発など色々な部署の方が参加されていましたが、視覚化の「使いどころ」を理解されていたのが印象的でした。
例えば、ある研究開発から商品開発に移られた某メーカーの方は、このようにおっしゃっていました。「意志を持った開発チームがその熱意を組織内にどう広げるか。そこに図解が役に立ちそう」。私は、(組織内の変革者)コミュニティーを支えるメディアとしてRTDやグラレコがあると思っているので、「まさに!」と思いました。
来週も頑張ります!
なお、二回目の10月11日はリアルタイムドキュメンテーションやグラフィックレコーディングにテーマをシフトさせますが、授業終了後に和波さんや古賀さんらと以下のトークセッションを予定しています!ご参加されたい方はご連絡を!
「KASIKA TALK (カシカトーク)-実践者が語る秋の夜 」
トークセッション詳細
企業やイベントやシビックテックなど様々な場でグラフィックレコーディングを描いている和波里翠さんと、ものづくりコミュニティーやワークショップ運営などでそれを活かしている古賀 由希子さんをお招きして、「議論の可視化ってなんでするの?」「可視化における悩ましいポイントとは?」「これからの可視化ってどうなるの?」など、議論の可視化の効用や使いどころについて語ります。
タイムスケジュール
17:30-18:15 トークセッション&ディスカッション
18:15-19:00 フリートーク&交流会
ところで、CORNERの校長の稲葉さんは以前からお知り合いだったのですが、ついにオープン(開校)となったようです。おめでとうございます!稲葉さんは元々武蔵野美術大学の芸術文化学科をご卒業されていて、「新しいアートスクールを作りたい!」という熱い思いを持ち続けていた方です。
稲葉さんが言っていたことで印象的だったのは、「クリエイティビティーを高めるのためのプロセスや手法はたくさんあるが、アートそのものに関する基本的知識こそ創造性を高めるのではないか。」と話していたことです。これにはなるほど!と思いました。
これからのCORNERに期待です!